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ハコスケと伊豆 その2

朝起きて、朝ごはんを食べたあと、部屋に戻ると

箱助が突然、うなりだした


普通にしゃべっていたら、いきなりヘッドホンのようなものを耳につっこみ

何語ともつかない言語と、音程というよりは強弱とあらわすほうがふさわしいアクセントをつけて

「うぅうー、うっ!おぉーおおお」

とうなりだしたのだ


最初は歌っているのかな、とも思ったものの

人としゃべっている途中でいきなりヘッドホンを頭につけて

歌いだす人はいない

たぶん、あれは・・・ヘッドホンのように見えるけど

脳に直接電波を送る装置で

その装置の力によって、箱助は今、完全に

きつねにとりつかれているっ!!


さっそく部屋の入り口のドアを開け放つと

伊豆のおしゃれペンション全体に、箱助の獣の声がこだました

そのまま、宿泊客全員に不吉な一日のはじまりを予感させるBGMを提供し続けるハコスケ。

俺は 俺の存在がまったく目に入らなくなったハコスケを置いて、隣の部屋へ移動。

隣の部屋のオナゴどもに、箱助がきつねにとりつかれて、うなりだしたことを説明

女子二人も確かに、その声からただならぬものを感じていた

人々を理屈抜きに不安にさせるうなり声・・・

もしその場に霊感商法の人がきて、「きつねつきにはこの壺がいいのよ!」

と言われたら、誰もがその言い知れない不安感から、購入を検討してしまっていたことだろう・・・


その後、箱助に朝の出来事について、あれはいったいなんだったのか、

歌っていただけなのか、と問いただしたところ


「・・・なんのこと?朝なんかあったっけ?」

「いや、ほら、朝ごはん食べたあとにさ、なんか歌ってたじゃん、うなってたの?」

「え?全然覚えてないんだけど・・・」

という返事が・・・。

きつねにつかれている間の記憶は

箱助に、まったくなかった・・・。


さらに、その歌をきかされた女子の記憶領域にも異変は訪れ

「いやいや、箱助がうなったのは、朝ごはんを食べる前だよ!」

と主張しだした・・・箱助は朝ごはんですよコールで起こされて

直接食堂へやってきたのに、だ。

さらに箱助のうなり声の影響はこの女子に大きく

次にいったペンションでは、すでに四人で旅をして二日目の夕方だというのに

「四人じゃなくて、五人ですよ!宿泊客は五人です!」

と、招かれざる一人を人数に加えてしまう始末・・・。

彼女には、見えたのだろう、五人目の誰かが・・・。


皆さんも、きつねつきにはじゅうぶん気をつけてください



theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

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